算数・数学検定結果に思うこと

 多くの生徒がある程度の期間、教室に通っていると、学校の学年より、早い進度で学習が進みます。どんどん進むと、前にやったことは忘れていることが多々あります。復習させたいけど、教材を戻るのは、生徒もプライドがあるので、受け入れない場合もあります。

 良い方法がないものかと考えた結果が、算数・数学検定です。自分の学んできたことの、力試し、良い復習ができます。時には短期目標がある方が、子どもたちの学習意欲が向上します。そのために、団体受検登録して、年3回の算数・数学検定を行っています。

 あくまで、復習、習ったことが修得できているのかの力試しと位置づけています。

 が、今回、中学受験に検定合格が必要な帰国子女のA君、長年、あるが学習教室に通っていて、小学校教材が終わり数学に入ったB君。B君は近頃教室があまり楽しそうでないので心配しているとことでした。その小学6年生の2人が、今回4級、5級に合格しました。嬉しい結果と共に、心底ホッとしました。

 と、言うのは「必ず合格させる!」落ちることで「2度と受けたくない!」と、生徒に言わせない。が私のこれまでの方針だったからです。A君、B君は、習っていない単元がかなりある状態での受検に今回、挑戦したのです。

 生徒には、検定合格の時期に意味があります。ですが、何度でも挑戦できるのが検定。挑戦し続けることこそが大切なのだと伝えていこうと、検定の申し込みをしてもらう段階で、私自身が考えを修正。私のできることを私はベストを尽くすだけだと心を決めました。

 8月末の検定は、対策期間が夏休み中なので、夏期講習としても向いている学習です。

 A君、B君は、目の前の目標に向けて、とても高い集中力で問題を解きまくり、私への質問の眼差しも真剣そのもの。検定が初めての小学5年生たちも本気モード全開。教室の空気が集中力と心地よい緊張感に変わりました。他の生徒もその見えない力に引っ張られます。

 今まで、小学生は算数検定100%合格でしたが、今回、高いバーを越えられない子もいました。始めて見た「未来期待証」。こんなステキな賞状もあるのです。

「成功するためには、成功するまで続けることである。途中であきらめて、やめてしまえば、それで失敗である。」(松下幸之助)

 今後も算数・数学検定、続けていきますよ!