21世紀は炭素の時代

生徒たちがとても楽しみしている夏休み図形教室。申し込みは7月16日木までです。

 

私が立体図形の魅力に取りつかれたのは、夫が子供たちのために買ってきたポリドロン(←写真)との出会いからです。うちの子どもたちが大好きになって、一緒になって何時間も遊びました。そして今でも、幾何教材として大活躍しています。

正多面体の展開図はどこでも手に入りますが、準正多面体の展開図って無いんですよね。(作りたい人が世の中に少ないのか!?)ポリドロン無しでは、現在の立体図形中心の図形教室のプログラムはありえなかったですね。コンピュータで展開図が作れても、子どもが自分の手で、製図して数時間で作れないと、教材としては適切とは言えないと思います。

6/28(日)NHKサイエンスZERO「身近な元素で未来が変わる」おもしろかったです。ナノ炭素素材の話でした。私は分子構造モデルが大好きなんです。

炭素分子60個が準正32面体の(サッカーボール型)頂点にあるように球状に結合したのがc60フラーレン。ミクロのフィルターとしての用途、抗酸化作用で美白効果があり、化粧品もあるらしい。番組では、ガドリニウム内包フラーレンが、ガン細胞だけをやっつける方法が紹介されていました。おお~フラーレンの中にほかの物質が入っている!そして、その働きがスゴイ!!

このミクロの世界の完璧で強固な球体がさらに大きな可能性を秘めている。

 サッカーボールは、難易度5パターンで小学生の定番教材です。

C60フラーレンに見えるモデルとして考えたのがこの2作品。右奥の緑の作品は5角錐台と6角錐台の側面をくっつけました。

左の青と金の作品は、作り始めたのですが、時間がかかり過ぎて教材化を断念。その後、息子が完成させました。展示作品。